「放っておきなさい」と言ってよいのか

うちの息子たちは仲良しです。ずっと一緒にいます。

次男は歩き出したときから長男の後を追い続け、今では、片方がいないともう片方が探すという仲です。

 

でも、「仲がいい」と「喧嘩しない」はイーコルではありません。

2人は、日々喧嘩しています。

 

仲が良いほど喧嘩するとはよく言ったもので、一緒にいるからこそ、ちょっとしたことで口論になります。

最初は楽しくじゃれ合っていても、徐々にエスカレートして、結局喧嘩になります。

 

「しばらく離れて遊びなさい」

「相手を放っておきなさい!」

 

と私は言います。

 

頭を冷やすためにも、気分転換するためにも、しばらく物理的に距離を置いた方がよいと私は思うのです。

 

しかし、息子たちは5分もしないうちに戻って来て、また一緒にいます。

イライラした雰囲気を残したまま、また近づいてくるのです。

 

また喧嘩したいのか?

 

と私は疑問に思います。

 

私は小さなころから、「一人で遊ぶのが得意だった」そうです。

小さな紙袋ひとつ与えれば、ずっと一人で遊んでいたと、母は言います。

 

そんな私にとって、息子たちの行動はまったく理解できません。

 

嫌なら離れればいいのに

 

と思います。

 

でも思えば、旦那は「喧嘩しても近づいてくるタイプ」です。

旦那と意見が合わず、ムッとしながらひとりでソファーに座っている私の横に、平気で座ってくるような人です。

解決しようとしているのでしょうが、あれこれ話しかけてきて、それが嫌で余計に私の心は閉じていきます。

 

息子たちはどうやら旦那似なのでしょう。

 

でも、ムッとして心を閉ざす私よりもよい性格なのではないかと思ったりもします。

 

「相手を放っておきなさい」

 

はよい方法なのかと、考えるようにもなりました。

 

「見て見ぬふり」

 

は、いじめや、孤独死、引きこもりなど、人との関わり合いが苦手である人々の社会にありがちな問題の原因だと思えるからです。

 

そんなことを思いながら、息子たちの喧嘩を見ています。

「喧嘩したいだけしなさい」

「もう止めて!」

の気持ちが入り混じり、結局私はぐったりします。