学校の掃除をしない子供たち
チェコの学校には、掃除をしてくれる人がいます。
村の学校にはママくらいの年齢の女性がひとりいて、その方が幼稚園と小学校の掃除をしてくれています。
それがその人の仕事なので、床拭きも、トイレ掃除もしてくれます。
え?
子供はどこを掃除するの?
と思いますが、基本、チェコでは子供は掃除をしません。
自分の机の上の消しゴムのカスなどはゴミ箱に捨てているでしょうが、教室の机を後ろにひいて、みんなで床を掃くことはないのです。
もともと、掃除の時間がないのです。
このことを私が驚いていると、旦那は
日本の掃除の習慣はとてもよいことだ。
チェコにも取り入れるべきだ。
と言っていました。
自分が使った場所と物は自分で責任をもって片付ける
という考えを、学校で学べますから。
もちろん、チェコ人だって家庭でそういう教育はしています。
ですから、散らかしっぱなしで困った子は私の周りにはいません。
チェコに、掃除を仕事にしている人が少なくないこと、認められた仕事であることを考えると、学校で子供が掃除する制度を取り入れてしまうと、今度は掃除をする人の仕事が減ってしまうので、それもよくないのでしょうか。
場所が変われば文化が違うと、しみじみ思います。